時代は廻る、メビウスの輪のように
マサチューセッツ工科大学(MIT)にて、「合法・無料」のファイル交換代替システムが開発された。
一言で言えば、「ラジオ」である。
- アナログ転送なので、音質が劣化する
- 大学では、アナログ音楽を「演奏」するための広範で安価なライセンスがある
- ラジオ局が楽曲を放送する場合、作詞作曲家に対しては著作権使用料の支払いが義務付けられているが、レコード会社に対しては支払いが免除される
- (自動化された)DJにリクエストすることで、任意の音楽を放送させることができる
- 放送させた音楽は、誰もが聞くことができる
なるほど、ラジオ。ただし、電波を使わずCATVを使う。
デジタル化され、音質が劣化しないからライセンス上問題が発生するわけで、アナログ=劣化する音質の場合は、既に存在するライセンスを活用できるわけだ。
まるで、PCの歴史が、
- スーパーコンピュータ&ダム端末による、中央集権的処理
- クライアント/サーバ型、差が縮んだ中央集権的処理
- 並列分散処理:同じくらいの能力で分散して処理を進める平等*1主義(つい最近まではこれが主流)
- スーパーコンピュータ&ダム端末による、中央集権的処理(最近、一回りしてこうなってきた)
最近流行りのPeerToPeer(P2P)は、並列分散の延長線上。少なくとも思想は。
こうやって20〜50年ちょっとしか歴史の無いコンピュータ*2でさえ1週を容易に数えることができる。世の中も、こう囚われた周期しか歩めないのだろうかね。