JR福知山線脱線事故を斬る

  • 現場の判断

現場の人間はかなり良くやっていたようだ。
偶然の機械異常を見た対向特急の運転士が良い対応をしたようにも見える。
過労で正常な判断が下せなくなっているような運転士らが、ここまでの対応をしてくれていたのは素晴らしく、賞賛に値する。

  • 管理職以上

人殺し。

客=切符=カネとしか見ていない。人が死んでも金さえ得られればかまわない、という価値観の持ち主しかなれないのだろう。
ニュースによれば、「オーバーランはするな、マスコミが騒ぐから」とは言っても、「安全運転」とか「人身第一」とかは一切言わず、「安全を無視してでもオーバーランをするな」「人をひき殺しても定刻運転」というのだろう。恐れ入る。
おまけに、自分に責任がないかのような発言をする。ありもしない妄想上の産物の「置き石」、「時速133km」あたりが、組織的に定刻運転を強要し、安全を無視し、運転士を過労死させる。

  • 件の運転士

JR西日本の発表からは、「無能な運転士」とも思える情報しか得られなかったが、どうも嘘らしい。拷問部屋に入るまいと無理無謀な運転をした。させられた。この時点で生命観、倫理観は失われ、心神喪失*1の状態にあったのだろう。

  • この事件が教えてくれること

JR西日本は殺人組織だ、が結論ではない。
それ以外の鉄道各社も似たようなことをしている。
何日か前の新聞によれば回復運転という名の速度超過命令はほとんどの路線で行われているらしい。京浜急行は「間引き運転」という普通電車を走らせない運転をするらしいが、通る路線にカーブが多く住宅地を走るため、もとよりスピードが出ないかららしい。が、例外でしかない、ここだけがまっとうな運転をしているように思えてならない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050501-00000001-yom-soci

*1:とりあえず、正しい意味で使わせてもらう。最近は弁護士が「キチガイ無罪」を主張するためだけにあるようなものだが。