小泉流世論操作術

「輸入米国産牛肉に危険部位混入」このニュースを見て、正直「上手い」と感心してしまった。

あのまま輸入再開しなければアメリカからより強行的な圧力、具体的には日本車輸入禁止など、がかけられる恐れもあった。やむを得ず輸入再開となったが、当初から脊椎が混入していることはわかっていたのだろう、しかしその時点ではあえて指摘せず泳がせた。輸入再開することで吉野屋愛好家らの不支持を取り下げることに成功した。1ヶ月泳がせ、あたかも本日発見かのように見せ、輸入禁止を再びでっち上げることでアメリカの毒肉を阻止する。これにより全面的にテロ国家アメリカを悪者とし、小泉を善人とする非常に判りやすい構図を作り出すことに成功した。人を殺すことを愉しみとし、小学生をレイプし、女性の一人暮らしの部屋に押し入っては強盗殺人をする、このような今の*1アメリカ人像相手であれば、幾らでも悪者扱いし、自分を良き政治家と見せることができる。

このタイミングでこのネタを出した小泉純一郎は尊敬に値する。上手い男である。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060120-00000011-yom-bus_all

この時期に出したのは、ライブドアショックに対するカウンターのつもりだったとしたら、半分落胆するが。

*1:むしろこれが本性だとは思うが